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会長通信  ·  2020/07/25

経営者の「思いやり」について

一般社団法人日本POPサミット協会

会長 安達 昌人

 皆さん、こんにちは!

 新型コロナウイルスの猛威を振るってから、はや5か月が過ぎましたが、いかがお過ごしですか? 一時期減少したかに見えた感染者数が、東京はいうに及ばず全国的にも、再び急速に増加している状況です。GoToトラベルキャンペーンなどの政府の経済振興政策が進められている一方、感染自己防衛策も強調されて、戸惑う人も少なくないようです。

 さて、先頃、自分のFacebookに、最近訪れた東京・墨田区の「東武博物館」のことを書きました。下町のミニ鉄道博物館で、往時の英国製の蒸気機関車や日本製の木造電車などが展示され、鉄道ジオラマやシミュレータも設置されて、実際に触れて体感できる博物館です。

 そこでは、郷愁を誘う機関車などを、写真を添えて紹介するのが主目的だったのですが、意外なことに、資料展示室の写真の方に注目が高まり「いいね!」が多く付けられました。

 それは、会員の木下照子さんのコメントにもよるものだと思います。木下さんは、以下のように書きました。

 

 「運転安全綱領」…毎日朝礼で読まれたのでしょう。背筋がシャンとなります。どの職場にも通じる事ですね。やはり肉筆には迫力があります。「ケガに…」の表示にPOPのノウハウが生きているのが、なんだかうれしいです。「これからも見習っていいんだ」と安心しました。日本人が日本人らしく生きていた時代だったのだな、と思いました。

 確かに「運転安全綱領」は、鉄道員として順守すべきことが簡潔に書かれていて、説得力があります。そして、もう一枚の縦書きの書が多くの共感を得たのだと思います。そこには「ケガに注意しましょう/御家族が無事の帰りをお待ちです/根津嘉一郎」の文言が記されています。

 この言葉遣いが秀逸ですね。上からの指示ではなく、社員の家族の側に身を置いた表現です。

 経営者の社員たちへの暖かい「思いやり」の眼差しが感じられます。

 木下さんがPOPのノウハウを見ているように、この表示はまさにユニバーサルサービスのPOP広告といえるでしょう。

 ちなみに、根津嘉一郎という人は、1905年(明治38年)に東武鉄道の社長に就任しています。山梨県の出身で、上京して「甲州財団」を形成し、東武鉄道をはじめ南海鉄道など日本国内の数多くの鉄道敷設や再建事業に関わって「鉄道王」と呼ばれた人物です。また後に、衆議院議員も務めています。

 根津嘉一郎は茶人としても知られ、東京・南青山の「根津美術館」には、陶磁器をはじめ漆工、金工、彫刻、染織、書跡などのコレクションが展示されています。その最も有名なのが尾形光琳の「燕子花図(かきつばたず)」の六曲一双屏風《国宝》で、時期を決めて展覧されます。

 

 今一つの「思いやり」の事例を紹介します。この記事と写真はネットでかなり拡散しているようですから、目にした人も多いかもしれません。テレビでも報道されたようです。

今一つの「思いやり」の事例を紹介します。この記事と写真はネットでかなり拡散しているようですから、目にした人も多いかもしれません。テレビでも報道されたようです。

 ネットでの話題を中心に、商品ビューや独自のコラム、取材記事など幅広く配信している「おたくま経済新聞」(https://otakei.otakuma.net/)からの孫引きですが、福岡県のF工務店のA社長が、社員の皆さんに送った手紙で、見出しは「新型コロナウイルス予防対策支援金」。

 文面は「みんなへ」という暖かい書き出しで始まり、「コロナウイルスが問題になっている状況の中、接客や現場に出て日々奮闘してくれてありがとうございます。以下の趣旨で支援金を設けました」と続きます。その趣旨とは、

 

 1.日々、不安の中、会社のために尽力してくれていることへの感謝のため。

 2.コロナウイルスに対する予防対策費用として、日々高騰しているマスクや消毒剤の購入のため。

 

 3.健康は「体」だけでなく「心」も重要なため、この費用を使って家で料理をしたり、ビデオをレンタルして、家での時間を楽しんでもらうため。

 

 締めくくりの文面は「こうした有事の時こそ、みんなで前向きに乗り越えていきましょう」と、社員を激励しています。

 そして、3万円が社員に支給されています。それも3月5日ですから、政府のマスク送付や給付金対策よりも早い、俊敏な行動です。

 社員の日常生活をよく知っている社長の心の優しさが伝わってきます。

以上のような社長の「思いやり」があふれる会社であれば、社内が一致協力して、いかなる難関も乗り越えることが出来る気がします。こうした企業のポリシーが全国に波及してほしいものだと願います。

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